Haplo2.0 - 祖先の移動パターンの科学的説明 | 遺伝子検査のジーンライフ – GeneLife コンテンツへスキップ

祖先の移動パターンに関する科学的説明

ジーンライフとジェネシスヘルスケアについて

遺伝子検査キットブランドのジーンライフを運営するジェネシスヘルスケア株式会社は、2004年の創業以来、日本における遺伝子検査キットのパイオニアとして確かな研究開発力をもって遺伝子検査の啓蒙と発展のために邁進してきました。自社での検査キット販売のほか、学術機関との共同研究、医療機関からの受託解析、様々な企業様との連携による商品開発などを幅広く手掛け、今では累計解析数は120万件を超えました。解析実績に基づいた技術力と研究開発力で、日本人に合わせた遺伝子検査の開発や解析技術のさらなる向上に努めています。

研究とパートナーシップ

ジェネシスヘルスケアは、多彩な領域に渡り遺伝子研究や開発に継続的に取り組んでいます。

私たちは祖先由来の民族構成と祖先の人口移動に関して、国立遺伝学研究所と共同研究を行っています。さらに詳しく知りたい方は、https://www.nig.ac.jp/nig/をご覧下さい。

母方のハプログループについて

母方のハプログループを追跡することにより、何世紀にも渡る移動パターンを突き止め、母方の祖先の歴史を解明できます。ハプログループとは系統の集団・家族を指す言葉で、科学的かつ国際的に決定・分類されています。各ハプログループの名称は文字と数字で表され、ミトコンドリアの系統樹の構造と、系統樹の各枝の相互関係を反映しています。

母方のハプログループは女性からその子供たちに代々伝わるため、男女関わらず母方のハプログループとその移動パターンを追跡することができます。科学的観点に基づき、母方の家系の情報を解読するためには、ミトコンドリアDNAの解析を用います。

突然変異は何世代にも渡って生じますが、その組み合わせや蓄積のパターン解析により、約15万~20万年前の共通の祖先が同定されます。DNA配列を分析、比較し、配列の違いを同定することにより、科学者は、母方の家系の相互関係を示すミトコンドリアの系統樹を構築しました。

母方の進化系統を解明することにより、遺伝学者は、現生人類の母系遺伝がアフリカに端を発し、その後世界中に拡散したことを突き止めました。年代、起源地、場所は推定であり、研究や技術発展により変更される場合があります。

父方のハプログループについて

父方のハプログループを追跡することにより、あなたの父方の家系の何世紀にも渡る移動パターンを突き止め、男性の祖先の歴史を解明することができます。

科学的観点に基づき、父方の家系の情報を解読するためには、Y染色体の解析を用います。そのため、父方のハプログループとその移動パターンは、男性のみが解析対象となります。女性はY染色体を持たないため、父方のハプログループや移動パターンは追跡できません。

突然変異は何世代にも渡って生じますが、その組み合わせや蓄積のパターン解析により、約27万5000年前の共通祖先が同定されます。DNA配列を分析、比較し、配列の違いを同定することにより、科学者は、父方の家系の相互関係を示す系統樹(Y染色体ハプログループ系統樹)を構築しました。

ハプログループは、科学的かつ国際的に分類されています。ハプログループは系統の集団・家族を指します。各ハプログループの名称は文字と数字の配列として表記され、父方の系統樹の構造と、系統樹の各枝の相互関係を反映しています。

父方の進化経路を解明することにより、遺伝学者は、現生人類の父系遺伝がアフリカに端を発し、その後世界中に拡散したことを突き止めました。年代、起源地、場所は推定であり、研究の情報源や発展により変更される場合があります。