Myself2.0遺伝子検査項目 - 食事・栄養素
Gene Items - diet / nutrients
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
血液中のカルシウムイオン濃度
項目概要
カルシウムはリン酸カルシウムとして骨や歯の形成に関わる重要なミネラルです。
体内に存在するカルシウムのうち、99%が骨や歯に存在しています。血液中のカルシウム濃度が減少すると、骨からカルシウムが溶け出し、血液中のカルシウムイオン濃度が一定に保たれるようになっていますが、この濃度には個人差があることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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CASR | CASR遺伝子は循環カルシウム濃度に反応し、その濃度を調整するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TG型の場合、血液中のカルシウムイオン濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
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飲酒量
項目概要
飲酒によって体内に吸収されたアルコールは、アセトアルデヒドという物質に変換されます。このアセトアルデヒドは毒性の高い物質であり、二日酔いの原因になります。アセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素により無毒な物質に代謝されますが、この酵素遺伝子の変異によって、代謝できる人、ほとんど代謝できない人、代謝できない人に分類されます。代謝能力が低い人はアルコールによる不快感を感じやすいため、飲酒量は少なめになりやすく、代謝能力が高い人は飲酒量が増えやすい傾向があります。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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ALDH2 | ALDH2遺伝子はアルコール代謝の中間産物であるアセトアルデヒドを分解し、無毒化するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、飲酒量が多い傾向にあると報告されています。 |
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善玉コレステロール値
項目概要
血液中のコレステロールは、タンパク質と結合しリポタンパク複合体を形成しています。
HDL(高比重リポタンパク)に運ばれているコレステロールは「善玉コレステロール」と呼ばれており、血管にへばりついたコレステロールを剥がし、肝臓へ向かって運送しています。血管にへばり付いたコレステロールが増えると動脈硬化を促進するため、善玉コレステロールが増えると動脈硬化の予防に良い影響があると考えられています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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LPL | LPL遺伝子は心臓や筋肉、脂肪組織で脂肪分解酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AC型の場合、善玉コレステロール値が高い傾向にあると報告されています。 |
ABCA1 | ABCA1遺伝子はABCトランスポーターの一種を産生する遺伝子であり、コレステロールの輸送に関与しています。この遺伝子がAA型AG型の場合、善玉コレステロール値が低い傾向にあると報告されています。 |
APOA1 | APOA1遺伝子はリポタンパク質の一種を産生する遺伝子であり、コレステロールの輸送に関与しています。この遺伝子がAG型GG型の場合、善玉コレステロール値が低い傾向にあると報告されています。 |
C12orf51 | C12orf51(HECTD4)遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その機能は不明です。しかし、この遺伝子がTT型TC型の場合、善玉コレステロール値が低い傾向にあると報告されています。 |
LIPC | LIPC遺伝子は中性脂肪を分解するリパーゼの一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、善玉コレステロール値が高い傾向にあると報告されています。 |
CETP | CETP遺伝子はコレステリルエステルをリポタンパク質間で転移させる機能を持つタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TG型の場合、善玉コレステロール値が高い傾向にあると報告されています。 |
LCAT | LCAT遺伝子はレシチン・コレステロールアシル基転移酵素を産生する遺伝子であり、細胞外でのコレステロールの輸送に必要なエステル化を行う機能を持つことが知られています。この遺伝子がAA型AG型の場合、善玉コレステロール値が高い傾向にあると報告されています。 |
LIPG | LIPG遺伝子は脂肪を分解するリパーゼの一種を産生する遺伝子であり、血液中の善玉コレステロール量の調整に関与していると考えられています。この遺伝子がTA型AA型の場合、善玉コレステロール値が高い傾向にあると報告されています。 |
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悪玉コレステロール値
項目概要
血液中のコレステロールは、タンパク質と結合しリポタンパク複合体を形成しています。
LDL(低比重リポタンパク)に運ばれているコレステロールは「悪玉コレステロール」と呼ばれており、肝臓から体中にコレステロールを運搬しています。悪玉コレステロールが増えると体中に運ばれるコレステロールが増えて動脈硬化を促進すると考えており、動脈硬化に悪い影響があると考えられています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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PCSK9 | PCSK9遺伝子はセリンプロテアーゼの一種を産生する遺伝子であり、LDL受容体を減らし、血漿中のLDLの量を増やす働きがあることが知られています。この遺伝子がAG型GG型の場合、悪玉コレステロール値が高い傾向にあると報告されています。 |
CELSR2, PSRC1, SORT1 | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位の近傍には細胞分裂時の微小管の脱重合に関わるPSRC1遺伝子があります。この部位がAG型GG型の場合、悪玉コレステロール値が低い傾向にあると報告されています。 |
APOB | APOB遺伝子はリポタンパク質の一種を産生する遺伝子であり、コレステロールの輸送に関与しています。この遺伝子がAA型AG型の場合、悪玉コレステロール値が高い傾向にあると報告されています。 |
HMGCR | HMGCR遺伝子はヒドロキシメチルグルタリルCoA還元酵素を産生する遺伝子であり、コレステロールの生合成に関与することが知られています。この遺伝子がTA型AA型の場合、悪玉コレステロール値が低い傾向にあると報告されています。 |
TIMD4 | TIMD4遺伝子はアポトーシス(細胞自身によって計画された細胞死)に関与するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、悪玉コレステロール値が低い傾向にあると報告されています。 |
HLA-C | HLA-C遺伝子は免疫応答において、自己と非自己を見分けるための目印となるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TG型の場合、悪玉コレステロール値が高い傾向にあると報告されています。 |
SURF6, ABO | ABO遺伝子は糖転移酵素を産生する遺伝子であり、血液型(A,B,AB,O)の決定に重要な機能を持つことが知られています。この遺伝子がAA型AG型の場合、悪玉コレステロール値が高い傾向にあると報告されています。 |
FADS1 | FADS1遺伝子は脂肪酸不飽和化酵素を産生する遺伝子であり、多価不飽和脂肪酸の生合成に関与しています。この遺伝子がTT型TC型の場合、悪玉コレステロール値が低い傾向にあると報告されています。 |
HPR | HPR遺伝子はハプトグロビン関連タンパク質を産生する遺伝子であり、ヘモグロビンやハプログロビンと結合することが知られています。この遺伝子がAA型AG型の場合、悪玉コレステロール値が高い傾向にあると報告されています。 |
LDLR | LDLR遺伝子は血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)と結合し、細胞に取り込むタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TG型の場合、悪玉コレステロール値が低い傾向にあると報告されています。 |
APOE | APOE遺伝子はアポリポプロテインEを産生する遺伝子であり、コレステロールの運搬に関与することが知られています。この遺伝子がAG型GG型の場合、悪玉コレステロール値が高い傾向にあると報告されています。 |
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血液中のマグネシウム濃度
項目概要
マグネシウムはリン酸マグネシウムとして骨や歯の形成に関わったり、さまざまな酵素反応やエネルギー産生に寄与することが知られている重要なミネラルです。
体内に存在するマグネシウムのうち、50~60%が骨に存在すると考えられています。ところが、血液中でのマグネシウムイオン濃度には個人差があることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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MUC1 | MUC1遺伝子は粘膜の構成成分の1つであるムチンタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、血液中のマグネシウム濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
MDS1 | MDS1(MECOM)遺伝子は転写因子の一種を産生する遺伝子であり、造血、アポトーシス(細胞自身によって計画された細胞死)、発生、細胞分化や増殖などに関与すると考えられています。この遺伝子がAG型GG型の場合、血液中のマグネシウム濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
SHROOM3 | SHROOM3遺伝子は細胞の形を制御するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、血液中のマグネシウム濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
TRPM6 | TRPM6遺伝子はマグネシウム吸収に関わるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、血液中のマグネシウム濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
DCDC5 | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位がAG型GG型の場合、血液中のマグネシウム濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
ATP2B1 | ATP2B1遺伝子は細胞内でのカルシウム濃度の調節に関わるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、血液中のマグネシウム濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
血液中のリン濃度
項目概要
リンは体の中の至るところに存在するミネラルで、カルシウムと結合することで骨の主成分として利用されたり、リン脂質として細胞膜の主成分として利用されています。また、生物の遺伝情報を記録しているDNAや、エネルギーの運搬役であるATPにもリンは含まれています。ところが、血液中でのリン濃度には個人差があることが分かっています。
この項目では血液中のリン濃度について遺伝的な傾向がわかります。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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NBPF3, ALPL | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位の近傍にはNBPF3やALPLなどの遺伝子があります。この部位がAA型AG型の場合、血液中のリン濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
CSTA | CSTA遺伝子はシスタチンという内因性プロテアーゼ阻害タンパク質の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、血液中のリン濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
IP6K3 | IP6K3はイノシトールリン酸化酵素の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、血液中のリン濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
PDE7B | PDE7B遺伝子は細胞内シグナル伝達物質であるcAMPの代謝に関わる酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、血液中のリン濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
C12orf4(FGF6) | C12orf4遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その機能は不明です。しかし、この遺伝子がAA型AT型の場合、血液中のリン濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
血液中の中性脂肪濃度
項目概要
トリグリセリドは植物性油脂や動物性油脂大部分を占める成分であり、中性脂肪とも呼ばれています。 中性脂肪は身体の中でエネルギー源として利用されており、1 gあたりのエネルギー量は炭水化物のおおよそ倍となっています。余分な中性脂肪は肝臓や脂肪細胞で蓄積されてしまい、肥満の原因となります。血液中の中性脂肪濃度が高くなると動脈硬化を促進するだけでなく、さらには心不全や脳梗塞のリスクを高めてしまうことが知られています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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ANGPTL3 | ANGPTL3遺伝子は血管新生に関わるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAC型CC型の場合、血液中の中性脂肪濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
GCKR | GCKR遺伝子はグルコキナーゼ制御因子を産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、血液中の中性脂肪濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
MLXIPL | MLXIPL遺伝子は転写因子の一種を産生する遺伝子であり、トリグリセリド合成遺伝子の発現を制御することが知られています。この遺伝子がTT型TC型の場合、血液中の中性脂肪濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
LPL | LPL遺伝子は心臓や筋肉、脂肪組織で脂肪分解酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、血液中の中性脂肪濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
TRIB1 | TRIB1遺伝子は脂肪細胞の維持や代謝障害の抑制に必要なタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AT型の場合、血液中の中性脂肪濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
APOA1, APOC3, APOA4, APOA5 | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位の近傍には脂質の輸送に関わるリポタンパク質を産生するAPO遺伝子群があることが知られています。この部位がTC型CC型の場合、血液中の中性脂肪濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
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血液中のビタミンB12濃度
項目概要
ビタミンB12は水溶性ビタミンの一種であり、コバラミンとも呼ばれます。ビタミンB12は体内で作ることができないため、食事から摂取することが重要な栄養素です。
ビタミンB12は脳神経の機能維持や赤血球の生成に重要な働きをしていることが知られています。ところが、血液中でのビタミンB12濃度には個人差があることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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none | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位がTC型CC型の場合、血液中のビタミンB12濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
MS4A3 | MS4A3遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その機能は不明です。しかし、この遺伝子がTT型の場合、血液中のビタミンB12濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
CLYBL | CLYBL遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その機能は不明です。しかし、この遺伝子がTT型TC型の場合、血液中のビタミンB12濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
FUT6 | FUT6遺伝子はフコシル基転移酵素の一種を産生する遺伝子であり、血液型の一つであるルイス式血液型の決定に関与します。この遺伝子がTT型の場合、血液中のビタミンB12濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
FUT2 | FUT2遺伝子はフコシル基転移酵素の一種を産生する遺伝子であり、この遺伝子はABO式血液型の判定に使われる抗原が唾液中などにも分泌するタイプか否かの決定にも関与することが知られています。この遺伝子がTT型の場合、血液中のビタミンB12濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
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血液中のビタミンD濃度
項目概要
ビタミンDは脂溶性ビタミンの一種です。ビタミンDは食事から摂取することもできますが、太陽光を浴びることによって体内で合成することができるビタミンでもあります。
ビタミンDは小腸や腎臓でのカルシウムやリンなどの吸収を促進し、骨の形成と成長を助ける働きがあります。ところが、血液中でのビタミンD濃度には個人差があることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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GC | GC遺伝子は血液中のビタミンDに結合するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAC型CC型の場合、血液中のビタミンD濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
CYP2R1 | CYP2R1遺伝子は薬剤への反応性やコレステロール・ステロイドの合成などに関わるシトクロムP450というグループに属するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子はビタミンDの代謝に関与します。この遺伝子がAA型AG型の場合、血液中のビタミンD濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
DHCR7 | DHCR7遺伝子は7-デハイドロコレステロールをコレステロールに変換する酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がTG型GG型の場合、血液中のビタミンD濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
カフェイン代謝の速さ
項目概要
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは体内で代謝され、尿とともに排出されます。一般的な人の場合、体内のカフェイン濃度が半分になるまでに掛かる時間は5時間程度と言われています。
ところが、煙草を吸う人や毎日3杯以上のコーヒーを飲む人などでは、カフェイン代謝酵素が強く機能し、カフェインを早く代謝できるように身体の方が適応することが知られています。つまり、煙草を吸う人などはカフェインが効きにくい体質になっていると言えるでしょう。ただし、このカフェイン代謝速度の増強効果には遺伝的影響があることが報告されており、遺伝子の影響によってカフェイン代謝が速くなる人とそうでない人がいるようです。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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CYP1A2 | CYP1A2遺伝子は薬剤の代謝やコレステロール・ステロイドの合成などに関わるシトクロムP450というグループに属するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子は、特にカフェインの代謝に関与していることが知られています。この遺伝子がAA型の場合、カフェイン代謝の速さが速い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
カフェインによる不安の感じやすさ
項目概要
多量のカフェインを摂取すると、カフェイン中毒の症状(動悸やめまい、強い不安感や焦燥感、不眠や吐き気など)が出ることが知られていますが、より少ない量のカフェイン摂取で症状が出ることをカフェイン過敏症と言います。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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ADORA2A | ADORA2A遺伝子は神経伝達物質であるアデノシンを受け取る受容体を産生する遺伝子であり、ドーパミンを抑制してリラックス・睡眠作用をもたらす機能があります。カフェインはアデノシンの類似物質として正常な作用を阻害し、覚醒作用を引き起こします。この遺伝子がCC型CG型の場合、カフェインによる不安を感じやすい傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
甘いものの摂取傾向
項目概要
コンビニやスーパーに行くとお菓子コーナーが気になって、ついつい甘いものを買ってしまうことはありませんか?
このような、甘いものを摂取してしまう傾向を研究したユニークな論文が発表され、そこには遺伝子の影響があることが明らかにされました。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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LEPR | LEPR遺伝子はレプチンというホルモンの受容体を産生する遺伝子であり、脂肪の燃焼に関与すると考えられています。この遺伝子がAA型の場合、甘いものの摂取傾向が強い傾向にあると報告されています。 |
ADIPOQ | ADIPOQ遺伝子は脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンを産生する遺伝子です。アディポネクチンは血漿中を循環して、脂肪代謝やインスリンの感受性などに関与する働きがあります。この遺伝子がAG型GG型の場合、甘いものの摂取傾向が強い傾向にあると報告されています。 |
LEP | LEP遺伝子は白色脂肪細胞から分泌されるレプチンというタンパク質を産生する遺伝子です。このタンパク質は食欲や代謝などの制御に関わることが知られています。この遺伝子がGG型の場合、甘いものの摂取傾向が強い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
血液中のビタミンA濃度
項目概要
ビタミンAは脂溶性ビタミンの一種であり、レチノールやレチナール、レチノイン酸、あるいはカロテノイドやβカロテンと言ったビタミンA前駆体が含まれます。これらは体内で作ることができないため、食事から摂取することが重要な栄養素です。
ビタミンAは多彩な機能を持っていますが、成長・発育や免疫機能および視力の維持に重要な働きをしていることが知られています。ところが、血液中でのビタミンA濃度には個人差があることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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RBP4 | RBP4遺伝子はレチノール結合タンパク質を産生する遺伝子であり、肝臓で貯蔵されたレチノール(ビタミンA)が身体の隅々に輸送される際に活躍します。この遺伝子がTC型CC型の場合、血液中のビタミンA濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
TTR | TTR遺伝子はビタミンAや甲状腺ホルモンを輸送する機能を持つタンパク質であるトランスサイレチンを産生する遺伝子です。この遺伝子がAC型CC型の場合、血液中のビタミンA濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
血液中のビタミンB6濃度
項目概要
ビタミンB6は水溶性ビタミンの一種であり、さまざまな酵素反応の補酵素として機能する栄養素です。ビタミンB6は体内で作ることができないため、食事から摂取することが重要です。ところが、血液中でのビタミンB6濃度には個人差があることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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NBPF3(ALPL) | NBPF3遺伝子は遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかし、この遺伝子がTC型CC型の場合、血液中のビタミンB6濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
血液中のビタミンE濃度
項目概要
ビタミンEは脂溶性ビタミンの一種であり、トコフェノールやトコトリエノールなどが含まれます。これらは体内で作ることができないため、食事から摂取することが重要な栄養素です。
ビタミンEは多彩な機能を持っていると考えられていますが、特に抗酸化作用(細胞が酸化するのを防ぐ作用)や、血液をさらさらにするなどの作用があることが知られています。ところが、血液中でのビタミンE濃度には個人差があることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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ZNF259 | ZNF259遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかし、この遺伝子がGG型GC型の場合、血液中のビタミンE濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
SCARB1 | SCARB1遺伝子はHDLコレステロール受容体を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AG型の場合、血液中のビタミンE濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
CYP4F2 | CYP4F2遺伝子は薬剤への反応性やコレステロール・ステロイドの合成などに関わるシトクロムP450というグループに属するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子は炎症反応に関わるロイコトリエンB4という物質の分解に関わることが知られています。この遺伝子がTT型TC型の場合、血液中のビタミンE濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
血液中の鉄分濃度
項目概要
鉄分は酸素を全身に運ぶために重要な機能を持っているミネラルであり、赤血球のヘモグロビンの構成成分として利用されています。
体内の鉄分には、酸素運搬などに利用されている「機能鉄」と、不足時のために貯蔵されている「貯蔵鉄」があり、機能鉄がその70%を占めています。ところが、血液中での鉄分濃度には個人差があることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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HFE | HFE遺伝子は鉄分吸収の制御を行うタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がCC型CG型の場合、血液中の鉄分濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
TFR2 | TFR2遺伝子はトランスフェリン受容体の一種を産生する遺伝子であり、血液中の鉄分濃度調整に関与することが知られています。この遺伝子がAA型AC型の場合、血液中の鉄分濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
TMPRSS6 | TMPRSS6遺伝子はタンパク質分解酵素の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、血液中の鉄分濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
血液中のβカロテン濃度
項目概要
βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれている栄養素です。ヒトの体内では合成することができないため、食事から摂取することが重要な栄養素になります。
βカロテンはビタミンA前駆体としての機能があり、体内のビタミンAが欠乏してくると、肝臓や体脂肪に貯蔵されたβカロテンはビタミンAへと変換され、利用されることが知られています。ところが、血液中でのβカロテン濃度には個人差があることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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BCMO1 | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位の近傍にはビタミンAの代謝に関与するBCMO1遺伝子があります。この部位がTG型GG型の場合、血液中のβカロテン濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
血液中のαリノレン酸濃度
項目概要
αリノレン酸は体内では合成できないため、食事から摂取することが必要な必須脂肪酸です。エゴマ油(しそ油)やアマニ油、食品ではクルミに多く含まれていることが知られています。
体内では一部がDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)に変換されることが知られており、心血管疾患の予防効果が期待されています。ところが、血液中でのαリノレン酸濃度には個人差があることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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C11orf9 | C11orf9(MYRF)遺伝子は神経細胞で転写因子を産生する遺伝子であり、神経細胞の軸索を覆う髄鞘の形成に関わると考えられています。この遺伝子がTT型TG型の場合、血液中のαリノレン酸濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
C11orf10 | C11orf10(TMEM258)遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その機能は不明です。しかし、この遺伝子がAA型AG型の場合、血液中のαリノレン酸濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
FEN1 | FEN1遺伝子はDNA分解酵素の一種を産生する遺伝子であり、DNAの複製や修復に関与することが知られています。この遺伝子がTT型TG型の場合、血液中のαリノレン酸濃度が高い傾向にあると報告されています。 |
FADS1 | FADS1遺伝子は脂肪酸不飽和化酵素を産生する遺伝子であり、多価不飽和脂肪酸の生合成に関与しています。この遺伝子がTT型TC型の場合、血液中のαリノレン酸濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
FADS2 | FADS2遺伝子は脂肪酸不飽和化酵素を産生する遺伝子であり、多価不飽和脂肪酸の生合成に関与しています。この遺伝子がAA型AG型の場合、血液中のαリノレン酸濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
血液中のDHA/EPA濃度
項目概要
DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は不飽和脂肪酸の一種であり、魚に多く含まれている成分です。DHAとEPAは体内でαリノレン酸から合成することができますが、食事から摂取できる量に比べると少量しか合成できないため、食事から摂取することが重要な成分です。
ちなみに、DHAは神経油脂の重要な構成成分であり、摂取することで頭が良くなると話題になったこともある成分です。また、EPAは血液凝固阻害因子であるプロスタグランジンの前駆体であることから、血液をさらさらにするなどの効能が期待されています。ところが、血液中でのDHA/EPA濃度には個人差があることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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ELOVL2 | ELOVL2遺伝子は長鎖脂肪酸の合成に関わるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AG型の場合、血液中のDHA/EPA濃度が低い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
アルコール代謝
項目概要
飲酒によって体内に吸収されたアルコールは、アセトアルデヒドという物質に変換されます。このアセトアルデヒドという物質は毒性の高い物質であり、二日酔いの原因になることが知られています。
アセトアルデヒドは体内にあるアセトアルデヒド脱水素酵素によって無毒な物質へと変換されますが、この酵素の遺伝子の違いによって、代謝できる人、ほとんど代謝できない人、代謝できない人がいることが分かっています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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ALDH2 | ALDH2遺伝子はアルコール代謝の中間産物であるアセトアルデヒドを分解し、無毒化するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、アルデヒドを分解できるタイプであると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 食事・栄養素
塩分摂取による血圧変化
項目概要
塩分を摂取すると血液中のナトリウム濃度が上昇し、血圧が上昇することが知られています。ところが、この感受性には個人差があることが分かっています。つまり、同じ量の塩分を摂取したとしても血圧が上がりやすいタイプの人と上がりにくいタイプの人がいるということです。
※注 この項目で調べている内容は、塩分摂取時に血圧が上がりやすいかどうかであり、味覚としての塩分の感じやすさではありません。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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CYP3A5 | CYP3A5遺伝子は薬物代謝やコレステロールの合成などに関与する多くの反応を触媒する酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がGG型の場合、塩分摂取による血圧変化が大きい傾向にあると報告されています。 |
AGT | AGT遺伝子は血圧の維持に関与するタンパク質であるアンジオテンシンを産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、塩分摂取による血圧変化が大きい傾向にあると報告されています。 |