遺伝子検査とは

自分の体質や将来かかりやすい病気が分かります

近年の研究の成果によって、様々な病気のかかりやすさも親から子へ遺伝する部分があることや、遺伝子を検査することで「自分はどんな体質なのか、将来どんな病気にかかりやすいのか」といった差がわかるようになってきました。

ヒト遺伝子の全ての配列のうち、個人差があるのは0.1%といわれ、この0.1%の違いでお酒に強い・弱い、糖尿病や骨粗しょう症などの病気にかかりやすい・かかりにくいといった体質が左右されているのです。遺伝子は一生涯変わることがないため、検査をするのは一度のみです。遺伝的リスクを知り、生活習慣を見直すことで早い段階から的確な予防を行うことができるのです。
また、この自分の体質や特徴を調べる事で同じ変異を持つグループを見つけ、その歴史を調べる事で祖先を知ることが出来るのです。

検査でわかることの例

<疾患系:発症リスク判定>
2型糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞・群発頭痛・LDLコレステロール・不眠症・アトピー性皮膚炎・十二指腸潰瘍・ニコチン依存症など

<特徴系:傾向判定>
疲労・寿命・身長・髪の太さ・眼の色・アルコール代謝 情報処理速度・計算速度・記憶力など

<その他:体質判定>
ビタミン濃度・速筋、遅筋傾向・甘味感知度など



遺伝子とは

遺伝子=あなたのすべてを形づくる設計図

生物の体をつくり、生命を維持するためにはたらいているたんぱく質。このたんぱく質をつくるための情報が遺伝子で、ヒトには約2万数千個もの遺伝子があると考えられています。 遺伝子の実態はDNA(デオキシリボ核酸)という物質で、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)と呼ばれる4種類の塩基がつながってできています。
この4つの塩基は文字のようなものです。たとえば「L」「O」「V」「E」の4文字を組みあわせると「LOVE」という言葉になるように、4つの塩基も並び方によってさまざまな遺伝情報を持った遺伝子となるのです。しかし、「LOVE」の「O」が「I」に変わると「LIVE」になるように、塩基配列に違いが起こることがあります。この違いは「多型」と呼ばれ、体質の個人差につながります。このわずかな差を調べ、これまで世界中で蓄積された研究データと照らしあわせることで、体質や病気の可能性を統計的に分析するのが遺伝子検査なのです。

遺伝子とDNAの違いは?

遺伝子は「設計図」、DNAは「紙とインク」です。
遺伝子は生命の設計図と表現されますが、DNAは設計図を書くための「紙」と「インク」だと言えます。 つまり、DNAが集まって情報を持ったものが遺伝子を呼ばれるものなのです。

いつ検査しても結果は変わらない?

遺伝子は生涯同じなので変わることはありません。
遺伝子の情報は生涯変わらないので、採取時の年齢や体調、妊娠などによって結果が変わることはありません。いつでもお受けいただけます。

いったい何がわかるの?

生まれつきの体質やかかりやすい病気など、さまざまなことがわかります。
近年の研究成果によって、さまざまな病気のかかりやすさも親から子へ遺伝する部分があることがわかってきました。そのほかにも何を食べると太りやすいかといった「肥満タイプ」、寿命の傾向などの体質や身体的特徴から、性格的な特徴まで遺伝子が影響しているのです。 ヒトの遺伝子のすべての配列のうち、個人差があるのはわずか0.1%といわれています。この0.1%の違いでお酒に弱い・強い、糖尿病や心筋梗塞などの病気にかかりやすい・かかりにくいといったことまで左右されているのです。