Myself2.0遺伝子検査項目 - 体質
Gene Items - body / constitution
GeneLife Myself2.0 / 体質
BMI
項目概要
BMIとはBody Mass Indexの略称で、肥満度を表す指数として利用されています。BMIは体重(kg)/身長(m)/身長(m)で計算できます。日本肥満学会ではBMIが22の体重を標準体重(統計的に最も病気にかかりにくい体重)としており、BMIが18.5未満で低体重(痩せ型)、25以上で肥満、35以上で高度肥満と判定されます。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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SEC16B | SEC16B遺伝子は小胞体輸送に関与するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AC型の場合、BMIが高い傾向にあると報告されています。 |
CDKAL1 | CDKAL1遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかしこの遺伝子がAG型GG型の場合、BMIが高い傾向にあると報告されています。 |
KLF9 | KLF9遺伝子はプロモーター上のGC boxに結合する転写因子を産生する遺伝子です。この遺伝子がAC型CC型の場合、BMIが高い傾向にあると報告されています。 |
BDNF | BDNF遺伝子は脳由来神経栄養因子を産生する遺伝子であり、神経細胞の成長や生存、シナプス伝達など、様々な機能に関わっていると考えられています。この遺伝子がTG型GG型の場合、BMIが高い傾向にあると報告されています。 |
FTO | FTO遺伝子の機能は現在研究中ですが、体格や肥満リスクなどに強い関連を持つことが報告されています。この遺伝子がAA型AG型の場合、BMIが高い傾向にあると報告されています。 |
MC4R | MC4R遺伝子はメラノコルチン受容体の一種を産生する遺伝子であり、エネルギー代謝調節をはじめ多くの生理作用に関与していることが知られています。この遺伝子がAA型AG型の場合、BMIが高い傾向にあると報告されています。 |
GIPR | GIPR遺伝子はGIPという物質の受容体を産生する遺伝子であり、インスリンの分泌に関与することが知られています。この遺伝子がAG型GG型の場合、BMIが高い傾向にあると報告されています。 |
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角膜乱視
項目概要
目から入った光(映像)は、水晶体を通過し、眼球の奥の網膜で視神経に認識されます。このとき、レンズの役目を持つ水晶体の厚さを調整することで、光の焦点が網膜上で結ばれるようになっています。
角膜は目の表面にある膜構造で、この構造に歪みが生じると、光の焦点が網膜上で結ばれず、歪んだ像が網膜に映ることになります。そのため、物が二重に見えたり、ぼやけたりすることになります。この症状のことを角膜乱視と言います。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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PDGFRA | PDGFRA遺伝子は血小板由来成長因子受容体の一種を産生する遺伝子であり、細胞増殖等の役割を担うことが知られています。この遺伝子がTT型TC型の場合、角膜乱視の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
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デング熱ショック症候群
項目概要
デング熱は熱帯および亜熱帯地域で流行している感染症であり、主に東南アジアや中南米で多く報告されています。デング熱はデングウイルスを原因とする感染症であり、デングウイルスが蚊を媒介としてヒトの体内に侵入することで発症します。
近年、日本国内でも海外旅行者を発端とする限定的な感染がニュースに取り上げられるという事例がありましたが、デングウイルスの感染源は主に海外にあると考えられており、海外旅行の際に気を付ければ十分に予防可能な疾患であると言えるでしょう。
デング熱は一週間程度で回復する疾患ですが、稀に重症化し、デング出血熱を引き起こす場合があります。このデングウイルス感染後のデング出血熱の発症リスクには、遺伝的な影響によって差が見られることが報告されています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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MICB | MICB遺伝子はNKG2-DタイプII内在性膜タンパク質受容体の基質となるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、デング熱ショック症候群の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
PLCE1 | PLCE1遺伝子はリン脂質加水分解酵素であるホスホリパーゼCイプシロン1を産生する遺伝子で、リン脂質をジアシルグリセロールとイノシトール1,4,5-三リン酸エステルに加水分解します。この遺伝子がTT型TC型の場合、デング熱ショック症候群の遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。 |
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耳垢タイプ
項目概要
人間の耳垢には、乾型と湿型の2つのタイプがあります。日本人は70~80%が乾型と言われていますが、欧米人やアフリカ人はほとんどが湿型であるようです。
この項目では、耳垢が乾燥しているタイプか、湿っているタイプかについて遺伝的傾向を調べます。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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ABCC11 | ABCC11遺伝子はABCトランスポーターの一種を産生する遺伝子であり、様々な物質(胆汁酸や環状ヌクレオチドなど)の細胞内外への輸送に関与することが知られています。この遺伝子がTT型の場合、耳垢タイプが乾燥型であると報告されています。 |
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長寿
項目概要
2014年の日本人の平均寿命は男性で80.50歳、女性は86.83歳と公表されました。日本人は世界的に見れば長寿の傾向にあると言えます。
長寿の方々の遺伝子を解析することで、長寿になりやすい遺伝的な特徴が見られるかどうかという研究が行われ、いくつかの遺伝的特徴が明らかにされました。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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FOXO3 | FOXO3遺伝子はフォークヘッド型転写因子を産生する遺伝子の一種であり、アポトーシス(細胞自身によって計画された細胞死)に関与すると考えられています。この遺伝子がTG型GG型の場合、長寿が長寿傾向にあると報告されています。 |
PON1 | PON1遺伝子はアリルエステラーゼを産生する遺伝子であり、かつて使用されていた有害な殺虫剤パラチオンの毒性に関与していることが知られています。この遺伝子がTC型CC型の場合、長寿が長寿傾向にあると報告されています。 |
ND2 | ND2遺伝子はミトコンドリアのNADH脱水素酵素の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型の場合、長寿が長寿傾向にあると報告されています。 |
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閉経時期
項目概要
閉経とは卵巣の活動性が次第に低下し、ついに月経が永久に停止することを言います。
日本人女性の平均閉経時期は50歳前後と言われていますが、個人差が大きく、早い人では40代前半、遅い人では50代後半とさまざまです。
閉経に伴い、ホルモンバランスが大きく変化します。この時期に起こる身体や精神の大きな変化のことを更年期症状と言い、症状が重く、日常生活に支障を来すようになると更年期障害と言います。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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RHBDL2 | RHBDL2遺伝子は膜内セリンプロテアーゼの一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、閉経時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
UIMC1 | UIMC1遺伝子はBRCA1(乳がん・卵巣がんの発症に関与)と相互作用してDNA損傷を修復するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TG型の場合、閉経時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
ASH2L | ASH2L遺伝子は転写制御因子の一種を産生する遺伝子であり、ヒストンH3とK4をメチル化する働きがあることが知られています。この遺伝子がAC型CC型の場合、閉経時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
POLG | POLG遺伝子はミトコンドリアDNA合成酵素の酵素活性に関わるサブユニットを産生する遺伝子です。この遺伝子がAC型CC型の場合、閉経時期が早い傾向にあると報告されています。 |
BRSK1 | BRSK1遺伝子はタンパク質リン酸化酵素の一種を産生する遺伝子ですが、その詳細な機能は不明です。この遺伝子がTT型TC型の場合、閉経時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
BRSK1, TMEM224, SUV420H2 | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位がTT型TC型の場合、閉経時期が早い傾向にあると報告されています。 |
TMEM150B | TMEM150B遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その機能は不明です。しかし、この遺伝子がTT型TG型の場合、閉経時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
NLRP11 | NLRP11遺伝子は炎症誘発性シグナル伝達経路でカスパーゼの制御に関わるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、閉経時期が早い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
近視
項目概要
目から入った光(映像)は、水晶体を通過し、眼球の奥の網膜で視神経に認識されます。このとき、レンズの役目を持つ水晶体の厚さを調整することで、光の焦点が網膜上で結ばれるようになっています。水晶体の厚さの調整がうまく機能しなくなるなどの原因によって、網膜上に焦点が合わなくなり、遠くの物がぼやけて見えるようになることを近視と言います。
強度近視は眼軸(眼球の奥行)が伸びることで網膜上に焦点が合わなくなり、発症する近視のことです。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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CTNND2 | CTNND2遺伝子は細胞間接着に関わるタンパク質の一種を産生する遺伝子であり、脳や眼の発達に関与することが知られています。この遺伝子がTC型CC型の場合、近視の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
LOC399959, BLID | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位がAG型GG型の場合、近視の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
WNT7B | WNT7B遺伝子は細胞運命の制御を含むいくつかの発生プロセスに関与するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AG型の場合、近視の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
骨粗鬆症
項目概要
骨粗鬆症は骨密度が低くなり、骨の構造が弱くなっていく進行性の骨疾患です。
骨密度はカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが骨にどれくらい含まれているかの指標であり、男女ともに20代半ばまでにピークに達します。
20~40歳の平均値を100%とした時、80%以上は正常値、70%以下で骨粗鬆症の診断がなされます。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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FONG | FONG(FTCDNL1)遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかし、この遺伝子がAA型AC型の場合、骨粗鬆症の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
MECOM | MECOM(MDS1)遺伝子は転写因子の一種を産生する遺伝子であり、造血、アポトーシス(細胞自身によって計画された細胞死)、発生、細胞分化や増殖などに関与すると考えられています。この遺伝子がAA型AG型の場合、骨粗鬆症の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
ALDH7A1 | ALDH7A1遺伝子はアルコール代謝や脂質の分解によって産生されたアルデヒドの解毒作用において重要な働きを持つ酵素の1つを産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、骨粗鬆症の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
重症マラリア
項目概要
マラリアは亜熱帯や熱帯地域で流行している感染症であり、マラリア原虫がハマダラカ(蚊の一種)を介して体内に侵入することで発症します。
マラリアは温帯に位置する日本では感染がほとんど見られず、海外旅行者が国内に帰ってきてから発症する事例が年間50~70件ある程度です。そのため、海外旅行をする際に気を付ければ十分予防可能な疾患であると言えるでしょう。
マラリア原虫は赤血球に感染する際に、赤血球表面の抗原に接着することが知られており、血液型がO型の人の赤血球にはマラリア原虫が接着しにくく、マラリアが重症化しにくい傾向が見られるなど、遺伝的な影響によって重症化のしやすさに差が見られるようです。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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ABO | ABO遺伝子は糖転移酵素を産生する遺伝子であり、血液型(ABO式)の決定に重要な機能を持つことが知られています。この遺伝子がDD型の場合、重症マラリアの遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。 |
HBB | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位の近傍にヘモグロビンの構造を決定するHBB遺伝子があります。この部位がGC型CC型の場合、重症マラリアの遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
喫煙量
項目概要
この項目は喫煙者が普段吸っているタバコの本数と遺伝子の関連を調べた研究成果に基づく項目です。現在タバコを吸っている人は、自分の喫煙量が多くなりやすいかどうかの目安に、現在タバコを吸っていない人はもしも自分がタバコを吸い始めた場合に喫煙量が多くなりやすいかどうかの目安として、ご活用ください。 この項目では喫煙をした場合に喫煙量が増えやすいかどうかについて、遺伝的傾向を調べます。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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CCK | CCK遺伝子はすい臓の消化酵素の放出や胆のうの収縮に関わるコレシストキニンという物質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、喫煙量が多い傾向にあると報告されています。 |
COMT | COMT遺伝子はドーパミンやアドレナリン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の分解を行う酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がGG型の場合、喫煙量が多い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
テロメアの長さ
項目概要
テロメアとは染色体の末端に存在するゲノムの保護構造のことであり、6塩基のDNA配列が何度も繰り返す構造になっています。この繰り返し配列の長さ(テロメアの長さ)は、DNAの複製が行われる度に短くなっていき、一定の長さ以下になると細胞分裂が停止してしまいます。つまり、テロメアは細胞分裂の回数を規定する回数券のようなもの、ということができるでしょう。そのため、テロメアの長さは寿命の指標の1つとして考えられています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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TERC | TERC遺伝子は染色体の末端を伸長させる役割を果たします。この遺伝子がCG型GG型の場合、テロメアの長さが短い傾向にあると報告されています。 |
TERC | TERC遺伝子は染色体の末端を伸長させる役割を果たします。この遺伝子がAG型GG型の場合、テロメアの長さが長い傾向にあると報告されています。 |
OBFC1 | OBFC1遺伝子はDNA複製に関わるタンパク質の一種を産生する遺伝子であり、DNA複製の開始に関与することが知られています。また、染色体の末端を保護する機能も持つようです。この遺伝子がAA型AC型の場合、テロメアの長さが長い傾向にあると報告されています。 |
CTC1 | CTC1遺伝子は染色体の末端を保護するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AG型の場合、テロメアの長さが短い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
夜型傾向
項目概要
人には体内時計(概日リズム)と呼ばれる周期があることが知られています。ところが、実際には夜寝る時間が遅い夜更かしタイプの人がいます。このような夜更かしタイプの人と遺伝子の間に関連があるかどうかを調べる研究が行われ、この夜更かしタイプの人にはある遺伝的な特徴があることが明らかにされました。
この項目では、上記の遺伝的な特徴を解析することで、夜に寝る時間が遅くなりがちかどうか遺伝的傾向を調べます。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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CLOCK | CLOCK遺伝子は概日リズム(体内時計)の制御に関わる中心的な遺伝子です。この遺伝子の活動により、他の多数の概日リズム(体内時計)関連遺伝子が制御されていることが知られています。この遺伝子がCC型の場合、夜型傾向にあると報告されています。 |
NPSR1 | NPSR1遺伝子は神経ペプチドSという神経伝達物質の受容体の一種を産生する遺伝子です。様々な役割を持っていると考えられており、細胞増殖の制御や喘息などのアレルギー性疾患の発症にも関連があると考えられています。この遺伝子がAT型TT型の場合、夜型傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
歯ぎしり
項目概要
寝ている際に歯を擦り合わせる行為を歯ぎしりと言います。歯が摩り減るなど、歯ぎしりをしている本人の歯の健康にも良くないばかりか、その騒音で周囲の人にも不快な思いをさせてしまうことがあります。この歯ぎしりをするタイプの人と遺伝子の間に関連があるかどうかの研究が行われ、歯ぎしりをするタイプの人にはある遺伝的な特徴があることが明らかにされました。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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HTR2A | HTR2A遺伝子はセロトニンという神経伝達物質の受容体を産生する遺伝子の一種です。ヒトの精神状態との関連が深く、気分や行動に影響を与える遺伝子であると考えられています。この遺伝子がTC型CC型の場合、歯ぎしりしやすい傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
海馬の大きさ
項目概要
海馬は脳の中の大脳辺縁系の一部として存在し、短期記憶や空間学習能力に深く関わっています。この海馬と遺伝子との関連を調べる研究が行われ、海馬の大きい人にはある遺伝的な特徴があることが明らかにされました。
この項目では上記の遺伝的特徴を解析することで、海馬が大きいかどうかについて遺伝的傾向を調べます。
※なお、海馬の大きさと記憶力の高さについては、これまでの研究では関連性が明らかになっておりません。記憶力の高さについては、「記憶力」の項目をご参照ください。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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BDNF | BDNF遺伝子は脳由来神経栄養因子を産生する遺伝子であり、神経細胞の成長や生存、シナプス伝達など、様々な機能に関わっていると考えられています。この遺伝子がGG型の場合、海馬が大きい傾向にあると報告されています。 |
TPH2 | TPH2遺伝子は神経伝達物質であるセロトニンを生合成に関わる酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TG型の場合、海馬が小さい傾向にあると報告されています。 |
none | 遺伝子の特定には至っていませんが、この部位がTC型CC型の場合、海馬が大きい傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
扁桃体の大きさ
項目概要
扁桃体は脳の中の側頭葉の内側に存在し、情緒に関わる処理と記憶に重要な役割を担っています。この扁桃体と遺伝子との関連を調べる研究が行われ、扁桃体の大きい人にはある遺伝的な特徴があることが明らかにされました。
この項目では上記の遺伝的特徴を解析することで、扁桃体の大きさについて遺伝的傾向を調べます。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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TPH2 | TPH2遺伝子は神経伝達物質であるセロトニンを生合成に関わる酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TG型の場合、扁桃体が小さい傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
痛みの感じやすさ
項目概要
痛みのようなストレスに対してそれらを緩和するなどの反応は、複数の脳領域と神経伝達系の相互作用によって調節コントロールされています。このコントロールには脳内ホルモンが関与しており、痛みを緩和するホルモンとしてドーパミンが知られています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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LEP | LEP遺伝子は白色脂肪細胞から分泌されるレプチンというタンパク質を産生する遺伝子です。このタンパク質は食欲や代謝などの制御に関わることが知られています。この遺伝子がAA型AG型の場合、痛みを感じやすい傾向にあると報告されています。 |
COMT | COMT遺伝子はドーパミンやアドレナリン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の分解を行う酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AG型の場合、痛みを感じやすい傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
肌タイプ(シワ・シミ・抗酸化力)
項目概要
肌のハリ・弾力を維持する力(シワに影響)・体内の解毒を行う酵素(シミに影響)・活性酸素を除去する酵素(抗酸化力に影響)に関与する遺伝子を調べることで、肌の傾向やトラブルの起こりやすさの遺伝的要素を調べます。
この項目では、遺伝子検査結果を組み合わせてⅠ~Ⅳの4タイプに分類します。TypeⅠ型は遺伝的要素が無いタイプです。TypeⅡ型はハリや弾力の低下が起こりやすく、シワができやすいタイプです。TypeⅢ型は抗酸化力が弱い傾向にあることから、除去しきれなかった活性酸素により肌の酸化を招きやすく、シミができやすいタイプです。TypeⅣ型はTypeⅡ型とTypeⅢ型の複合型です。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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GPX1 | GPX1遺伝子は過酸化水素(活性酸素の一種)を除去する酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、体内で発生する過酸化水素や過酸化脂質を効率よく除去できないため、シミができやすくなる傾向があると報告されています。 |
SOD2 | SOD2遺伝子は活性酸素を除去する酵素の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型の場合、スーパーオキシドを効率よく除去できないため、シミ・シワ・たるみといった肌老化が加速される傾向にあると報告されています。 |
MMP1 | MMP1遺伝子は細胞外マトリックス分解酵素の一種を産生する遺伝子であり、コラーゲンの分解に関わることが知られています。この遺伝子がDI型II型の場合、ハリや弾力が低下し、 シワやたるみになる傾向があると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
永久歯の生える時期
項目概要
ヒトには一生の間に二種類の歯が生えます。6歳くらいから生える歯を永久歯と言います。
この永久歯の生える時期には個人差があり、それは遺伝的な影響を受けているということが最新の研究によって明らかにされました。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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CACNA1S | CACNA1S遺伝子は膜タンパク質の一種を産生する遺伝子であり、細胞へのカルシウムイオンの輸送を調節する機能があることが知られています。この遺伝子がAA型AG型の場合、永久歯の生える時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
TNP1 | TNP1遺伝子は生殖細胞のDNA構造変換に関わるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、永久歯の生える時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
ADK | ADK遺伝子はアデノシンリン酸酵素を産生する遺伝子であり、細胞内外のアデノシン濃度を調節する機能があることが知られています。この遺伝子がAG型GG型の場合、永久歯の生える時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
HMGA2 | HMGA2遺伝子は転写を調整するエンハンセオソームの構成因子の一つを産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、永久歯の生える時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
乳歯の生える時期
項目概要
ヒトには一生の間に二種類の歯が生えます。乳幼児の時に生える歯のことを乳歯と言います。
乳歯が生える順番については個人差はほとんどなく、最初に下の前歯、次に上の前歯、その後に奥歯が生えるという順番になっています。一方、乳歯の生える時期については、生後6~9か月の間に下の前歯が生え始めると言われています。
この乳歯の生える時期には個人差があり、それは遺伝的な影響を受けているということが最新の研究によって明らかにされました。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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MSRB3 | MSRB3遺伝子はメチオニンスルホキシドを還元する酵素を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、乳歯の生える時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
RAD51L1 | RAD51L1(RAD51B)遺伝子は相同組み換えによるDNAの修復に関与するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AG型の場合、乳歯の生える時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
IGF2BP1 | IGF2BP1遺伝子はRNA結合タンパク質を産生する遺伝子であり、他の遺伝子の翻訳を調整することが知られています。この遺伝子がAG型GG型の場合、乳歯の生える時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
KCNJ2 | KCNJ2遺伝子は細胞内外のカリウムの輸送に関わる電位依存性カリウムチャネルの一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、乳歯の生える時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
EDA | EDA遺伝子はエクトジスプラシンAという物質を産生する遺伝子であり、歯や毛髪、汗腺の発達および形成に関与すると考えられています。この遺伝子がAG型GG型の場合、乳歯の生える時期が遅い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
勃起不全 (ED)
項目概要
性機能障害のうち、性交時に男性器が十分な勃起状態を達成できない、または持続できない状態を勃起不全(ED)と言います。なお、勃起不全には満足な性交が行えないといった程度の症状も含みます。
原因の多くは血管、神経、ホルモン等の障害で、一部の薬物もその原因となることがあるようです。また、性交に対する不安や、ストレス、うつ病など心理的要因も原因になり得ると考えられています。そのため、症状は慢性的にみられるわけではなく、環境によっても変化すると言われています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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GNB3 | GNB3遺伝子はG塩基結合タンパク質を産生する遺伝子であり、細胞外の刺激を細胞内へ伝達する機能に関与することが知られています。この遺伝子がTT型TC型の場合、勃起不全 (ED)の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
ノロウイルス感染
項目概要
ノロウイルスは激しい嘔吐や下痢を引き起こすことが知られている、非常に感染力の強いウイルスです。
主な感染経路としては、ノロウイルスに汚染された食品の摂取(カキ、ハマグリ、ムール貝などの二枚貝)による感染、ノロウイルス感染者の嘔吐物や糞便の飛沫による飛沫感染があります。特に後者は、特定の施設(学校や病院など)に持ち込まれると爆発的に感染が拡がる恐れがあり、細心の注意が必要です。
ノロウイルスには、感染しても発症しない人(不顕性感染の人)がおり、そのような人にはある遺伝的な特徴があることが報告されています。なお、残念ながら日本人の大部分はノロウイルスに感染すると発症するタイプであり、不顕性で済む方は非常に少ないと考えられています。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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FUT2 | FUT2遺伝子はフコシル基転移酵素の一種を産生する遺伝子であり、この遺伝子はABO式血液型の判定に使われる抗原が唾液中などにも分泌するタイプか否かの決定にも関与することが知られています。この遺伝子がAG型GG型の場合、ノロウイルス感染の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
髪の形状
項目概要
日本人の髪は欧米人に比べると太く、ストレートであると言われています。実際、日本人の髪の太さの平均値は0.07~0.1 mmであり、欧米人の平均値の0.05 mmよりも太めです。そして、この髪の太さが、まっすぐな髪の形状を生み出していると考えられています。
なお、髪の太さは性別や成長時期によっても変化し、一般的に男性よりも女性、子供よりも大人の方が髪は太めになる傾向があります。
欧米人とアジア人を比較した研究成果から、髪の太さに関わる遺伝子が同定されました。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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EDAR | EDAR遺伝子はエクトジスプラシンAという物質の受容体であり、髪の発達に関与することが知られています。この遺伝子がAG型GG型の場合、髪の形状が太い傾向にあると報告されています。 |
FGFR2 | FGFR2遺伝子は線維芽細胞成長因子の受容体の一種を産生する遺伝子であり、細胞増殖と分化に関与することが知られています。この遺伝子がTT型TG型の場合、髪の形状が太い傾向にあると報告されています。 |
GeneLife Myself2.0 / 体質
人差し指と薬指の長さの比率
項目概要
人差し指と薬指の長さの比率(人差し指の長さ/薬指の長さ)は、男性と女性では違いがあることが知られており、女性の方がこの比率は大きくなり(人差し指に対して薬指が短めになる)、男性の方が小さくなる(人差し指に対して薬指が長めになる)傾向があります。この長さの比率は、出生前に受けた男性ホルモンの影響で変化することが知られていますが、遺伝子の影響も受けているようです。
この項目では、人差し指に対する薬指の長さの比率が高いかどうかの遺伝的傾向を調べます。
解析遺伝子情報
関連遺伝子 | 説明 |
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SMOC1 | SMOC1遺伝子は目と手足の発達において重要な役割を持つタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AG型の場合、人差し指と薬指の長さの比率が高い傾向にあると報告されています。 |