Genesis2.0Plus遺伝子検査項目 - 疾患_血液・免疫

Gene Items - disease / blood

 

GeneLife Genesis2.0 / 血液・免疫

後天性免疫不全症候群の進行

項目概要

後天性免疫不全症候群(AIDS:エイズ)はヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染によって引き起こされる症状です。
免疫機能の中枢を担うヘルパーT細胞にHIVが感染すると、ヘルパーT細胞が破壊され、免疫機能が著しく損なわれます。その結果、さまざまな感染症を起こしやすくなったり、がんを発生しやすい状態になってしまいます。
この後天性免疫不全症候群の症状の進行には個人差があることが知られています。

発症年齢・発症率について

後天性免疫不全症候群はHIVに感染しなければ発症しない疾患です。

解析遺伝子情報

関連遺伝子説明
HLA-CHLA-C遺伝子は免疫応答において、自己と非自己を見分けるための目印となるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、後天性免疫不全症候群の進行が遅い傾向にあると報告されています。
 

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アレルギー性鼻炎

項目概要

アレルギー性鼻炎は、アレルゲンと呼ばれるアレルギーの原因物質によって引き起こされる鼻炎の一種です。鼻が詰まる、鼻水が止まらないなどの症状が現れます。

発症年齢・発症率について

アレルギー性鼻炎には春先や季節の変わり目など、時期によって発症しやすさが異なるようです。

解析遺伝子情報

関連遺伝子説明
GSDMBGSDMB遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかしこの遺伝子がTC型CC型の場合、アレルギー性鼻炎の遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。
 

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ホジキンリンパ腫

項目概要

ホジキンリンパ腫は悪性リンパ腫の一種です。
症状として、リンパ節の腫れや身体のだるさや発熱、体重減少、夜間の発汗、かゆみを伴う皮疹などがありますが、多くの場合は自覚症状はありません。血液検査で白血球の増加などの異常値から見つかることが多いようです。

発症年齢・発症率について

発症年齢には25~30歳と55歳以上の2つのピークが見られるようです。男女比では、若干男性の方が発症率が高い傾向があります。

解析遺伝子情報

関連遺伝子説明
RELREL遺伝子は転写因子の一種を産生する遺伝子であり、炎症や免疫反応、発がん過程に関与することが知られています。この遺伝子がAG型GG型の場合、ホジキンリンパ腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
EOMESEOMES遺伝子は転写因子の一種を産生する遺伝子であり、発生期に中胚葉や中枢神経系の発生に関与することが知られています。この遺伝子がTC型CC型の場合、ホジキンリンパ腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
HLA-DRAHLA-DRA遺伝子は免疫応答において、自己と非自己を見分けるための目印となるタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、ホジキンリンパ腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
PVT1PVT1遺伝子はタンパク質を産生しない機能性RNAの一種であると考えられています。この遺伝子がTC型CC型の場合、ホジキンリンパ腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
GATA3GATA3遺伝子はジンクフィンガーに属する転写因子を産生する遺伝子であり、T細胞の重要な成長制御因子として知られています。この遺伝子がTG型GG型の場合、ホジキンリンパ腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
TCF3TCF3遺伝子は免疫グロブリンの遺伝子発現の制御に関与するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、ホジキンリンパ腫の遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。
 

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大細胞型B細胞リンパ腫

項目概要

大細胞型B細胞リンパ腫は、白血病(血液のがん)の一種です。リンパ球の中のB細胞から発生するタイプのがんで、非ホジキンリンパ腫の中で最も多い30~40%を占めています。
初期には自覚症状が無い場合が多いですが、発熱、体重減少などの症状が現れることがあります。

発症年齢・発症率について

非ホジキンリンパ腫の患者数は40~50歳以降に増加する傾向があります。男女で大きな差は見られておりません。

解析遺伝子情報

関連遺伝子説明
LNX2LNX2遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかし、この遺伝子がAA型AG型の場合、大細胞型B細胞リンパ腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
CDC42BPBCDC42BPB遺伝子はセリン/スレオニンタンパク質リン酸化酵素ファミリーのひとつを産生する遺伝子であり、細胞骨格の再構成に関与することが知られています。この遺伝子がTC型CC型の場合、大細胞型B細胞リンパ腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
 

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多発性骨髄腫

項目概要

血液にはさまざまな細胞がありますが、その中には抗体を作ることに特化した形質細胞という細胞があります。多発性骨髄腫は、この形質細胞ががん化したものです。
症状もさまざまであり、貧血などの血液系に症状が出るもの、骨がもろくなるなどの骨に症状が出るもの、尿が減る・むくむなどの腎臓系に症状が出るものなどがあります。

発症年齢・発症率について

日本では人口10万人あたり1年間に2~3人発生すると言われており、男女比ではやや男性の方が多いようです。
40歳未満で発症することは珍しく、高齢化に伴い、発症率が上昇します。

解析遺伝子情報

関連遺伝子説明
MYNNMYNN遺伝子は遺伝子発現の制御を行う転写因子の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、多発性骨髄腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
ELL2ELL2遺伝子はRNAポリメラーゼIIの転写伸長反応に関わる因子の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、多発性骨髄腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
PSORS1C1PSORS1C1遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかし、この遺伝子がAA型AG型の場合、多発性骨髄腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
DNAH11DNAH11遺伝子は分子モーターの一種であるダイニンというタンパク質を産生する遺伝子であり、細胞の繊毛や鞭毛の運動に関与すると考えられています。この遺伝子がAC型CC型の場合、多発性骨髄腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
TNFRSF13BTNFRSF13B遺伝子は体液性免疫に機能するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がAG型GG型の場合、多発性骨髄腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
CBX7CBX7遺伝子はクロモドメインを持つタンパク質の一種を産生する遺伝子であり、遺伝子の発現制御に関わるPRC1複合体の機能に関与することが知られています。この遺伝子がTT型TC型の場合、多発性骨髄腫の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
 

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ピーナッツアレルギー

項目概要

ピーナッツアレルギーはそばアレルギーと同様、少量でも重篤な症状を起こすことが知られている食物アレルギーの1つです。
なお、個人差がありますが、ピーナッツだけでなく他のナッツ類に対してもアレルギー反応を起こすことがありますので、普段の食生活では特に注意が必要なアレルギー疾患です。

発症年齢・発症率について

アレルギー症状なので発症年齢などは特にありません。近年アメリカで特に増えているアレルギー疾患だと言われています。

解析遺伝子情報

関連遺伝子説明
HLA-DQB1, HLA-DQA2遺伝子の特定には至っていませんが、この部位の近傍にはHLA-DQB1やHLA-DQA2などの遺伝子があります。この部位がTC型CC型の場合、ピーナッツアレルギーの遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
 

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重症マラリア

項目概要

マラリアは亜熱帯や熱帯地域で流行している感染症であり、マラリア原虫がハマダラカ(蚊の一種)を介して体内に侵入することで発症します。
マラリアは温帯に位置する日本では感染がほとんど見られず、海外旅行者が国内に帰ってきてから発症する事例が年間50~70件ある程度です。そのため、海外旅行をする際に気を付ければ十分予防可能な疾患であると言えるでしょう。
マラリア原虫は赤血球に感染する際に、赤血球表面の抗原に接着することが知られており、血液型がO型の人の赤血球にはマラリア原虫が接着しにくく、マラリアが重症化しにくい傾向が見られるなど、遺伝的な影響によって重症化のしやすさに差が見られるようです。
 

発症年齢・発症率について

マラリア原虫が体内に侵入すること発症しますので、マラリア原虫に感染しなければ発症することはありません。

解析遺伝子情報

関連遺伝子説明
ABOABO遺伝子は糖転移酵素を産生する遺伝子であり、血液型(ABO式)の決定に重要な機能を持つことが知られています。この遺伝子がDD型の場合、重症マラリアの遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。
HBB遺伝子の特定には至っていませんが、この部位の近傍にヘモグロビンの構造を決定するHBB遺伝子があります。この部位がGC型CC型の場合、重症マラリアの遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。
 

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静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)

項目概要

静脈血栓塞栓症は、別名「エコノミークラス症候群」と呼ばれる疾患で、下肢でできた血栓が剥がれ、肺の血管を閉塞させてしまう疾患です。
飛行機内などで、ずっと同じ姿勢で動かないでいることが血栓を作る原因と考えられているため、実際にはビジネスクラスやファーストクラスでも発症する恐れはあります。また、近年では地震災害後の車中泊などでの発症が社会問題化しました。

発症年齢・発症率について

静脈血栓塞栓症は、筋力が衰え、血流が悪くなりやすい高齢者に発症しやすいようです。ただし、実際には若い世代でも発症例はあり、どの世代でも注意が必要な疾患です。

解析遺伝子情報

関連遺伝子説明
F5F5遺伝子は凝血因子の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がAA型AG型の場合、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
FGGFGG遺伝子はフィブリノーゲンの構成成分の1つを産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
F11F11遺伝子は凝血因子の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
ABOABO遺伝子は糖転移酵素を産生する遺伝子であり、血液型(ABO式)の決定に重要な機能を持つことが知られています。この遺伝子がTC型CC型の場合、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
TSPAN15TSPAN15遺伝子は細胞接着、遊走(移動)およびシグナル伝達に機能するタンパク質を産生する遺伝子です。この遺伝子がTT型TC型の場合、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
SLC44A2SLC44A2遺伝子は現在研究中の遺伝子であり、その詳細な機能は不明です。しかし、この遺伝子がAG型GG型の場合、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
 

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小児急性リンパ性白血病

項目概要

小児急性リンパ性白血病は、血液のがんの一種で、小児において最も多いがんです。骨の中の骨髄という血液を造る部位で、白血球の一種(未成熟のリンパ球)が異常に増殖して起きます。正常な働きをもつリンパ球が減ることで免疫機能が著しく低下し、さまざまな病原菌に感染しやすくなります。
主な症状としては発熱や脱力感・倦怠感、あざが頻繁に見られるなどがあります。

発症年齢・発症率について

小児急性リンパ性白血病は3~5歳の小児に発症しやすく、男女比ではやや男児に多い傾向があるようです。

解析遺伝子情報

関連遺伝子説明
NQO1NQO1遺伝子はユビキノン(CoQ10)などの還元酵素を産生する遺伝子であり、活性酸素の除去に機能していると考えられています。この遺伝子がAA型AG型の場合、小児急性リンパ性白血病の遺伝的リスクが高い傾向にあると報告されています。
 

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鉄欠乏性貧血

項目概要

鉄欠乏性貧血は、鉄分の不足によって引き起こされる貧血症状のことです。
主な症状は、疲れやすく倦怠感を感じる、立ちくらみ、動悸・息切れするなどがあります。

発症年齢・発症率について

女性は鉄欠乏性貧血になりやすい傾向がありますが、なかでも特に成長期の女性がなりやすいようです。また男性でも成長期や偏った食生活を続けると発症する場合があります。

解析遺伝子情報

関連遺伝子説明
TMPRSS6TMPRSS6遺伝子はタンパク質分解酵素の一種を産生する遺伝子です。この遺伝子がTC型CC型の場合、鉄欠乏性貧血の遺伝的リスクが低い傾向にあると報告されています。